創作用ボード(一般)
[タイトル未定.22]
2010/02/15 20:59:33, written by
ftinfo
「……島崎先生と話してる」
「……何話してるのか、全然聞こえないよ」
「……あんまり顔出すと気付かれるんじゃない?」
「……校長先生なんて、目の前なのに、何にも言わないでお茶飲んでる」
「……他の先生達も、何も言わないで通り過ぎてる」
「……なんとも思わないのかな」
「……ほらほら、あの先生より全然大きいよ」
「……んーでも、やっぱり先生の方が大人に見えるかなー」
「……そりゃあ、先生の方が大人なんだろうけど、ちょっと…」
「……6年生にはもっと大きな人がいるんだし」
「……そりゃそうだけどー」
「…………あ、戸田先生、楽しそうに話しかけてる。なんでだろう?」
「……肩叩いたりして」
「……隣のクラスの担任の先生も、知らない人が混じってても気付かないのかな」
「……それとも知ってるのかな」
「……もうさ、先生に聞いてみようか?」
「……始業式前に先生にちょっと聞いたけど、『桐島の顔を忘れたの?』なんて言われちゃった」
「……えー?」
「……また同じ事言われそうだし」
「あなたたち、何してるの?どの先生に用事かな?」
2年生の担任の先生が後ろに立っていた。
「あ、いえ、掃除が終わってー、もうやる事はないかなってちょっと考えてたんです」
「それじゃこのゴミ箱の中のを、捨ててきといて」
「は、はーい」
[タイトル未定.21]
2010/02/14 21:05:20, written by
ftinfo
職員室前の廊下の掃除が終わって、掃除道具を片付ける。
「ねえねえ白田さん。桐島さんの席に座ってた知らない人、あれ誰なの?」
「私だって知らない」
「さっき何か話してたでしょ?通知表を出す前に」
「『あなた誰ですか』って聞いただけ」
「それで、なんて答えたの?あの人」
「『私が桐島留美です』。それだけ」
「えー、そんなの嘘に決まってるじゃない、見れば分かるもの」
「でも『桐島留美』って名前が入った通知表持ってたし、
それを先生に出してたし、先生は特に何も言わずに受け取ってたし」
「確かに先生は普通に通知表を受け取ってたよね」
「じゃあ、あの人が本当に桐島さんなの?」
「そんなはずあるわけないじゃない。いくらなんでも…」
そんな話をしていた私達の横を、その『桐島さん』が通って、職員室の中に入っていった。
「あの人、職員室に入っていったよ…」
「そういえば、さっき『掃除の後に職員室に来なさい』って言われてた」
「なんだろう、先生に叱られるとか」
「でも全然知らない人が、あんな堂々と職員室に入っていくのも、ちょっと変よ」
「先生達、何も言わないのかな」
「どうなんだろう」
「何か言うために呼んだんだと思うけど、なんだろう」
「ちょっとのぞいてみようか」
「いいのかな」
「いいよいいよ、見てみよう」
話をしていた女子3人、職員室のドアからこっそり中をのぞいてみた。
[タイトル未定.20]
2010/02/13 04:14:46, written by
ftinfo
「何話してたんだよー、仲良さそうに。知ってたのかよ」
男子二人がこちらにやってきた。
「知らないわよ、別に大した事は話してないわよ。
それより、何遠くから見てたの、あなたたちも来てよ。
同じクラスの同じ班なのに」
「だって女子二人だしー」
「それはそうだけど、でも…」
「同じ班の女子二人なんだから仲良くしててくれよ、おれ知らないから」
「女子かどうか分からないじゃない、あなたたちもどうにかしてよ」
「だって今日初めて見たやつだし」
「私だってそうよ。私一人に押し付けないでよ」
「だってさっきだって仲良さそうにしてたじゃん」
「だから違うんだって。本当にもう」
「でもどこから来たんだろう?どこに住んでるのかな」
「聞いてみたけど、桐島さんのあの家に住んでるみたい。
よく分からないけど、多分そういう事だと思う」
「おれんちのそばじゃん。地区別の行事はおれが一緒になるじゃん」
「じゃああなたが仲良くしてよ。私知らないから」
「おまえだってあの家に遊びに行った事あるだろ、おまえの方が知ってるだろ」
「あるけど、桐島さんに会いに行っただけ、あの人の事なんて知らない」
「そもそも桐島さんはどうしたんだよ、桐島さんの席にあいつ座ってたし」
「私だって知らないわよ。あなた、家近いんだから聞いて来てよ」
「それこそ桐島と仲良かったおまえが行けよ」
「今いるかどうか分からないのに、そんなの」
「あ、あの、ゴミ捨てて来ました。終わりましょうか」
『桐島さん』が戻ってきてた。
「あ、あああ、そうですね、ええ、はい」
[タイトル未定.19]
2010/02/13 03:59:11, written by
ftinfo
男子二人がこちらを見ている。他の人も見ているような気がする。
それがすごく気になる。
でも掃除するだけだし。というか掃除しなきゃいけないし。
仕方なく、ほうきでゴミをはいて、ちりとりに入れる。
ふと気になって話しかける。
「あの、きりしま、さん?は、どこに住んでるんですか?」
「えっと、確か小島さんは、私の家に来たことがあると思うんですけど…」
「え、そんな、そんなわけ、だって今日初めて…」
「あの、私の誕生日の時に。えっと、去年じゃなくて、その前、だったかな」
「おととし?誰の誕生日?あなたの?」
「はい、私の誕生日の時に。1月18日に」
「えっと、きりしま、さん?あ、桐島さんの誕生日?桐島さんの家に?」
「はい、私の家に」
「それはあなたの家じゃなくて桐島さんの家…」
「だから私の家です。あの家です」
「えっと、あ、とりあえず、あの家なのね、分かったような分からないような」
「あの、ゴミを捨ててきます」
「あ、はい」
失礼
2010/02/13 03:58:28, written by
ftinfo
special(元)での掲示板攻撃に対処するのが面倒になって
サルベージュしてたのと、special0と、
その他諸々重なって忘れてた(^^;;)
(notitle)
2010/02/11 01:58:02, written by
ななしー
更新とまっちゃったのかな
[タイトル未定.18]
2010/02/03 22:20:51, written by
ftinfo
「あ、あ、ありがとう……きりしま、さん?」
間近で見ると、やっぱり大人のように見える。なんか変。
でもこれが桐島さん、という事になってるみたい。
だってさっき島崎先生は、他の同級生と同じように
普通に通知表を受け取っていたし。
『桐島さん』という事になっている人は、私にほうきを渡した後、
私の目の前で掃除を始めた。
私も、『桐島さん』とちょっと距離を置いてから、掃除を始めた。
横目でちらりと『桐島さん』を見る。やっぱりなんか変。
福井くんと戸田くんが遅れてやってきた。二人も掃除用具を持ち、
私達から離れた所で掃除を始めた。二人とも遠くからこちらを見て、
時々小声で何か話をしている。
私とこの人と、一緒に掃除をしているように見られてるのかな。
一応同じ班の中に男子二人女子二人なんだから、女子二人で一組と
思われても当然なのかな。当然じゃないような気もするけど、
当然と思われても当然かな。桐島さんと私なら一緒に何かするのも当然だと
思うけど、この『桐島さん』と一緒というのは違うような気がする。
今の所は別々にほうきで掃いてるだけだから、何も一緒にやってないんだけど…
「あの、ちりとりを、取ってきます」
『桐島さん』はそう言って掃除用具入れの方に歩いていった。
という事はやっぱり。
『桐島さん』がちりとりを持って戻ってきた。
男子二人がこちらを見ている。
掃除しないで逃げ出すわけにもいかない。
掃除するだけだもの。別にそれ以外何もしないし。
でも、男子二人にじろじろ見られてると、なんだか変な気分。
『同じ班の中なんだから、どっちか代わってちょうだい』といいたいけど、
遠くで男子二人くっついちゃってるから今更そんな事いえないし。
『桐島さん』は、自分が集めたゴミと私が集めたゴミをまとめてしまっている。
そしてちりとりを持って受けとめる姿勢になった。
「あ、あの、小島さん、おねがいします」
[タイトル未定.17]
2010/01/31 20:57:56, written by
ftinfo
教室がある建物と職員室がある建物の間の渡り廊下。
私はここの掃除当番。私と、福井くんと、戸田くんと、桐島さん、のはず。
はずなんだけど。桐島さんの席に座っていたのは別の人だった。
でもあの人が「私が桐島留美です」って言っていたらしくて。
だとすると、ここに来るのは。あ、来た。
私と同じ制服を着てるけど、4年生と比べるとすごく大きく見える人が、
渡り廊下にやってきた。この廊下を通る5年生や6年生と比べても大きく見える。
なんだかちょっと変な感じ。
やっぱりここの掃除をするのかな。しばらくここから様子を見ていよう。
あの人は今日初めて4年2組の教室に来たんだから、何も分からないはず。
だから何も出来ないはず。多分そのはず。
……あ、掃除用具入れからほうきを取り出した。ほうきを2本持って、
私の方に歩いてきた。
「小島さん、あの、これ、使います、よね?」
[タイトル未定.16]
2010/01/30 17:31:49, written by
ftinfo
「ねえ、今、何を話してたの?」
祥子ちゃんが話しかけてきました。
「留美ちゃんの家に来て、って話だった」
「……行くの?」
「うん」
「ふーん……あの人の家に?」
「ん?あ、いや、だから、つまり。前の留美ちゃんの家と同じだって」
「そうなんだ。でも、今はあの人が住んでたりするんじゃないの?」
「そうみたいだけど、留美ちゃんのお母さんもいるみたい」
「ふーん……どの留美ちゃんのお母さん?」
「えーと、つまり、前の留美ちゃんのお母さんと同じみたい」
「去年の留美ちゃんのお誕生日の時に会ったお母さんの事?」
「そうみたい。だから大丈夫なんじゃないかな。留美ちゃんのお母さんに色々聞いてみたいし」
「そうか、それなら私も行こうかな」
「そこ邪魔〜、掃除するんだから〜」
教室掃除の人達に言われてしまったので、私達も掃除に行く事にしました。
[タイトル未定.15]
2010/01/26 18:20:27, written by
ftinfo
「はい、それじゃ、掃除をしてから下校してください」
「起立、礼」
ざわざわざわざわ。
はあ、終わったー。
こういう時に私は真っ先に留美ちゃんの席に……行くはずなんだけど。
ちらっと横を見て。留美ちゃんの席に座っているのは、やっぱりあの大きな人。
どうしよう。あの人は『桐島留美』を名乗ってるし、
どうやら留美ちゃんの代わりらしいし、
今まで通りなら、あの席まで行かないといけないわけだけど。
どうしよう。と悩んでたら。
『桐島』さんが立ち上がって、私の方に近づいてきました。
逃げるわけにもいかないし、仕方なく顔を上げました。
「あ、あの、り、りさ、さん」
「はい……なんでしょうか…」
「あの、今日の午後に、私の家に来てもらえないでしょうか。
あの、出来れば、祥子さんと一緒に」
「え、あの、あなたの家というのはどこでしょうか。私知らないんですけど…」
「えっと、私の家には来た事がある、はず、です」
「え、そんなことはないはず…」
「あの、去年の11月の中頃と、夏休みと、去年の私の誕生日と…」
「えっと、それは……ああああ、留美ちゃんの家のことですね」
「はい、私の家です。別に引っ越してはいないです」
「えーと、留美ちゃんの家にあなたが今住んでると」
「はい、私が留美ですから、私が住んでます」
「えーとだから、なんと言ったら……ああもう」
「あの、私のお母さんも、今日は家にいるという事だから、
お母さんともちょっと話してもらいたいかな、って思ってます」
「あなたのお母さんというのは……だれですか?」
「私のお母さんです」
「それじゃ分からないんですけど」
「あの、私の誕生日の時に会った、ことがある、はずです」
「えっとつまり、それは………お母さんは変ってないって事ですね?」
「えと、ええ、変ってません」
「いや、今の言い方は変。去年の留美ちゃんのお母さんと……いや違う。
えーと、つまり、だから……あ、会社の社長をやってるお母さんですよね?」
「はい、そうです」
「それなら私も会って話がしたいです」
「あの、それじゃあ、来てくれるんですね」
「えっと、じゃあ、いつ……一緒に帰る、とかになるのかな…」
「あの、私は先生に呼ばれてて、どのくらいかかるか分からないので、
待ってもらうのもどうかと思うので、2時か3時くらいに来てもらえれば」
「あ、はい、じゃあ、そういうことで」
「ありがとうございます。それでは、あの、掃除の班のところに行ってきます」
[タイトル未定.14]
2010/01/26 17:49:12, written by
ftinfo
目の前の知らない人は、通知表を渡し終えて、先生の前から離れた。
先生、何も言わなかった。普通に通知表を受け取ってた。
2週間前には桐島さんが私の目の前でちゃんと通知表を受け取っていたのに。
もしかして2週間前に受け取っていたのはこの人……そんなはずないのに。
たった2週間前の自分の記憶なのに。
「白田さん?どうでしたか?」
「あ、はい。何もなかったです、元気でした」
「それは良かったです」
先生は、今度は私の通知表を受け取り、開いて中を見ていた。
「ふんふんふん、ふん。あ、宿題帳はここに」
「はい」
「なるほど、はい、じゃあ3学期も元気に過ごしましょう」
「はい」
先生の前を離れて席の方へ向かう。知らない人は当然のように
桐島さんの席に座っていた。もしかして本当にこの人が桐島さん……
そんなはずないのに。
[タイトル未定.13]
2010/01/24 17:51:16, written by
ftinfo
「で、次は、桐島さんね。お正月はどうでした?」
「お母さんと一緒に家で過ごしました」
「いつもお忙しいお母さんと一緒に過ごせてよかったわね」
「はい」
「どれどれ、お母さんはなんて書いてるかな……うんうんうん、うん。
宿題帳はここに置いてね。ちゃんと全部やった?」
「はい」
「よろしい。……そうだ、桐島さん、掃除が終わった後に、
職員室に来てちょうだい」
「はい」
「では次は、白田さん。元気に過ごせましたか?」
[タイトル未定.12]
2010/01/24 04:46:18, written by
ftinfo
提出のための列に、出席番号が2つ前の久保田くんが並んだのを見て、
私も立ち上がる。通知表と宿題帳を持って列の方に向かう。
だって桐島さんがいないんだから、久保田くんの次は私のはず。
多分そのはずなんだけど。
横目で桐島さんの席をちらっと見ると、桐島さんの席に座っていた
知らない人が立ち上がっていた。手にはちゃんと通知表と宿題帳を持っていた。
そしてこちらに向かって、机の間を歩き始めた。
やっぱり私の前にくるつもりなのかな。段々近づいてくる。
私よりもずっと大きい。熊井さんよりも大きく感じる。
さっき列を作っていた時には、熊井さんの方が背が高いのを見ているんだけど、
やっぱり目の前で見ると大きいというのを感じる。そして目の前にきて、
私に小さな声で話しかけてきた。
「あ、あの、通してください、順番に並ばないと…」
ちょっと恐いけど、でも…
「あの、あなた、誰ですか?出席番号で私より前の人は…」
「はい、久保田くん、私、白田さんの順番、です」
私と久保田くんの名前を知っている、しかも出席番号の正しい順番も。
「あの、私の前は、桐島さんなんですけど…」
「はい、私が桐島留美ですから…」
手に持っている通知表は私が持っているのと同じもの、名前のところには
『4年2組 桐島留美』と書いてある。
「あの、もうすぐ順番なんですけど。順番通り並ばないといけないから…」
前を見ると、久保田くんが通知表を先生に渡そうと持ち直していた。
ここで言い合いしてても仕方ないから、私の横を通して、私の前に立たせる。
桐島さんの順番の所に、知らない人が立った。
背中を間近で見ると、思った以上に大きかった。
桐島さんはこんな大きくなかったのに。
でもこの人は『私が桐島留美』って言ってる。
久保田くんが先生に通知表を渡している。
「お正月はどう過ごした?」
「親戚の家に行きました」
[タイトル未定.11]
2010/01/23 21:24:21, written by
ftinfo
始業式が終わり、教室に戻って。
『桐島』さんは当然のように留美ちゃんの席の方に向い、そのまま着席。
聞きたい事がたくさんあるけど、聞きづらい気もするし、
多分「私が桐島留美です、9歳です」ばかりだろうし。
周りのみんなもそう思っているみたいで、みんな『桐島』さんの方を見つつも、
黙って席に座っているだけ。
そんな事を考えていると、島崎先生がやってきた。
「それでは、最初に、通知表と宿題帳を提出してください。
通知表の保護者欄はちゃんとお父さんお母さんに書いてもらいましたね?
書いてもらってない人は、書いてもらってから提出してください。
通知表と宿題帳を持って、出席番号順に前にきてください。
忘れた人も一応前に来る事。では出席番号1番の人から」
出席番号は誕生日順なので、4月生まれの私が一番最初。
通知表と宿題帳を手にして席を立ち、先生の前に向かった。
「浜田さん、冬休み中は元気にしてましたか?」
「あ、はい…」
「お正月は親戚と会ったりしましたか?」
「はい、いとこと会いました」
通知表を先生に手渡しました。
「ふむふむふむ。うん。宿題は全部出来たかな?」
「はい…」
宿題帳を提出して、席に戻りました。
後ろの方から、出席番号2番の小島さんの声が聞こえました。
「小島さん、風邪をひいたりしなかったかな?」
「あ、1日だけ、ちょっと熱を出しました」
「あらま、ひどくはならなかった?」
「いえ、1日だけでした」
[タイトル未定.10]
2010/01/23 20:58:25, written by
ftinfo
始業式の間、『桐島留美』さんはやっぱり目立ってました。
4年生の中にいれば当然目立ちます。
隣のクラスのみんなも、チラチラ見ては何やら話してました。
5年生と比べたら……身長はもっと大きな人がいるから、
5年生6年生の中にいれば目立たないかもしれないけど、
やっぱり何かちょっと違う。やっぱり大人に見える。
児童の列の後ろをいろんな先生が歩いているから、
先生と比べてみてみるけど、よく分からない。
小学校の制服を着ている『桐島』さんと先生と比べても、分からない。
そういえば先生達は、『桐島』さんを見ても何も言わない。
『桐島』さんに気付いて見ているのは確かだけど、何も言わない。
先生達は、留美ちゃんとこの人の交代を認めているって事なのかな…。
あ、しまった
2010/01/22 21:02:39, written by
ftinfo
寝ぼけてて順番間違ったかな。まあいいや、適当にねじこもう。
[タイトル未定.09]
2010/01/22 03:07:44, written by
ftinfo
最後尾。
ぱっと見て背の高さの順番が分かったので、みんな黙って並ぶ。
女子の最後尾の熊井さんの前に『桐島留美』さんがすっと入る。
女子が全員並び終わって列が出来て、その中に『桐島留美』さんが入っている。
その前にいる女子が、『桐島』さんとの間に微妙な間を取りながら、
自分達より一回り大きな体で自分達と同じ制服を着ている『桐島』さんを見て、
小声で話している。
男子もじろじろ見ながら黙っていたが、一人が我慢出来なくなって喋り出した。
「なあ、おまえ誰だよ」
「そうです、あなた、誰ですか。勝手に教室に入って、桐島さんの席に勝手に座って」
「あ、あの、私、桐島留美です。自分のクラスの、自分の席に座っただけです」
「そんな訳ないだろー。どこのだれだよ。言えよ」
「桐島はそこまでブサイクじゃないぞ」
「それに、女子の制服着てるけど、本当に女子なんですか?」
「だから私は桐島留美です、もちろん女子です…」
「あ、こいつ、ちゃんと名札つけてるぞ。うちの小学校の名札だ」
「見せろよ」
「そ、そんなに引っ張らないで」
「えーと、4年2組、桐島留美……これ、島崎先生が書いた字じゃん、ほら。おれの島の字と一緒」
「島崎先生が書いて、1学期の最初にくれた名札だよな」
「どうしてあなたがこれを付けてるんですか?桐島さんのでしょ?」
「だから、これは私の名札です…私の名前が書いてある、私の名札です…」
「この人が本当に桐島さんなわけ?そんなわけないでしょ?ね?熊井さん」
「私わかんないよ…」
「わかんないって、あなた、桐島さんといつも一緒だったでしょ」
「だって島崎先生もなんにも言わないし、本当にもう留美ちゃん来ないみたいだし」
「あ、あの、私が留美です、これからも毎日…」
「一体なんなんだよ」
「あ、前の人が行っちゃった。講堂行かなきゃ」
[タイトル未定.08]
2010/01/20 02:23:29, written by
ftinfo
最前列付近。
「せんせーせんせーせんせーせんせー」
「もう少し静かに話しなさい。なんですか?」
「女子の列の後ろにいる人はだれですか?知らない人なんですけど」
「私もあの人、知りませーん」
「えーと、女子の一番後ろは…熊井祥子さんでしょ。冬休みで同級生を忘れちゃったの?」
「いや、祥子ちゃんじゃなくて。えーと、その前にいる人、知らない人なんですけど」
「その前は………………桐島留美さんでしょ。同級生の名前を忘れたらダメでしょ」
「いや、あの、せんせい、だから、さっき留美ちゃんの席に座ってた知らない大きな人の事なんですけど」
「桐島さんの席には桐島さんが座ってましたよ。2週間で顔を忘れちゃったの?」
「え、いや、あの、留美ちゃんはあんな大きくはないです…」
「留美ちゃんは割と大きかったでしょ?熊井さんほどじゃないですけど」
「いやあのその、あんな顔じゃなかったと…」
「同級生の顔を忘れちゃうなんてひどいなー」
「いや、だからその……あの人、本当に女子なんですか?女子の制服着てるけど…」
「んー?桐島さんが女子に見えないって言ってるの?本人が聞いたら怒るよ。泣くかな?」
「いや、だからその……あれって誰なんですか?」
「何を言ってるの、桐島さんの事がそんなに珍しいの?」
「…あれって留美ちゃんなんですか?」
「そんなひどい事いっちゃいけないでしょ。ほら、きちんと列を作りなさい」
[タイトル未定.07]
2010/01/20 02:06:25, written by
ftinfo
「ねえねえ、あの人、だれ?」
「さっき話してたでしょ?」
近くにいた小島さんと白田さんが話しかけてきました。
「良く分からないんだけど…自分が桐島留美だ、って言ってる。ずっと」
「え?なに?どういう事?確かに留美ちゃんの席に座ってたけど」
「留美ちゃんの代わりに桐島留美になって、今日から毎日小学校に通うんだって」
「なによそれ。じゃあ留美ちゃんはどうするのよ」
「元の留美ちゃんは会社勤めだから小学校には来れない、だから交代するんだって」
「じゃあ明日も明後日もあの人が代わりに来るの?」
「多分そういう事だと思う」
「えー」
「あの人、何歳なの?すっごく大人に見えるんだけど」
「それは聞いてない。多分、何度聞いても留美ちゃんの誕生日を答えると思うし」
「なんで?」
「『私が桐島留美です』、そればっかりだから」
「なによそれ、気持ち悪い…」
「女子の制服着てるけど、女の人……に見えない、んだけど、私には…」
「私もそう思う。多分そう。留美ちゃんが交代して会社員の男の人になった、みたいな話してたから」
「あの人、男の人なの?本当?」
「確かめた訳じゃないよ。だって本人に聞いても、多分『私が桐島留美です』しか言わないと思うから」
「桐島留美ちゃんなら確かに女子だけど…だから制服も列も女子…」
「つまり今までずっと留美ちゃんがいた所に、入れ替わりであの人がくるの?授業も体育も水泳も委員会も社会科見学も」
「だと思う」
「えーそんなー」
[タイトル未定.06]
2010/01/20 02:05:54, written by
ftinfo
教室の中のみんなが立ち上がって廊下へと向い始めました。
桐島留美ちゃん…を名乗っている人も、みんなと同じように立ち上がって廊下へ。
4年2組三十何人の中に混じっている姿を見ると、やっぱり大人くらいに
大きく見えます。元の留美ちゃんがこの人と交代して会社勤めしているって
言うから、やっぱりそのくらいの歳の人かな。
なんだったっけ、留美ちゃんの新しい名前は。確か男みたいな名前だった。
という事は、やっぱりあの人は男の人なのかな。だのに女子の制服を着てる。
留美ちゃんの代わりなんだから女子の制服を着てるんだろうけど、やっぱりどこか変。
クラスのみんなも変に思ってるんだと思う、ジロジロとあの人を見ています。
廊下に出て、大体背の順番に並びました。
一番後ろの方を見ると、留美ちゃんを名乗っている男の人が女子の列に並んでます。
その後ろに祥子ちゃん。意外にも、ぱっと見て分かるくらいに祥子ちゃんの方が
背が高いようです。それでも、やっぱりあの人の方が先生くらいに大きく見えます。
太っているわけじゃないけど全体的に大きく見えます。
祥子ちゃんと同じ制服を着ているのに、同じには見えません。変な感じです。
(notitle)
2010/01/18 05:47:43, written by
ななしー
どうなっていくんだろう、ドキドキ
1日目がある程度進んだら、自分も参入したいと思います
[タイトル未定:今後の予定]
2010/01/17 04:30:34, written by
ftinfo
まずは列を作る際に、他のクラスメートとの会話。ここで先生も交えてひと悶着。
掃除をやる際に同様のひと悶着。
下校時間が早いので、新桐島留美が二人を「自分の部屋」(=旧留美の部屋)に連れて行く。
そこで「母親」(=旧留美の母親)、なんならついでに旧留美に会う。
「母親」と旧留美に念押しされる。
1日目のセッションはそのあたりまで。
2日目は普通に1日をこなす。体育の授業はお約束(^o^)
とりあえずそんなところで、自由に参入してちょ。
特にクラスメートとの会話辺りはいくらでも参入可能だし。
過去ログ→